GOD*RESOURCE

ネタバレ気味の映画感想ブログ。
評価は10点満点。
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ゆれる
【あらすじ】
東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、兄の稔と幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは稔ひとりだった。

【感想】
女性の監督の作品ということで、女々しさが出るかと思っていたけどそんなことはまるで無し。女性だからこそできる演出などもあったし、兄弟の心理をとても細やかに表現していて流石だと思いました。

主人公である二人の兄弟が素晴らしかった。兄を香川照之、弟をオダギリジョーが演じていたのですが、この二人の演技力に圧倒された。あまりに対照的なのに、なぜか絆を感じさせられる本物の兄弟のようでした。そしてこの二人は言葉なしで語る。目とか表情とか背中とかで。台詞なんて必要ないくらいに。オダギリジョーが好きなので、彼の出演作をいくつか見ていますが、今までで1番の演技だと思います。

映像に関して。風景の映像が多いという印象。そしてその風景が綺麗。ハイビジョンとかの鮮やかすぎる美しさじゃなくて、ホームビデオで撮ったようなありふれた映像の美しさ。そこがまた巧み。そして兄弟が対峙して核心に迫るシーンにて、弟の心のゆれをカメラ自体が揺れて表現しているところが凄い。そこがこの作品にて山場であるのかもしれない。

そして1番印象に残っている台詞は「俺は本当の兄を取り戻す」という台詞。その後、兄を陥れるために弟は嘘の証言をしてしまうけど、それでもこの台詞だけは真実で本心だった気がする。ただ、兄を信じられずに全てを奪ってしまったということも真実。すれ違ってしまった二人が切なかった。

改めて「吊り橋」がとても重要な役割を果たしていると思う。事故が起きてしまったところ。兄が恐れていたもの。弟は颯爽と渡っていったもの。二人の間にかかっていたもの。絶えず揺れても決して落ちなかったもの。それらが「吊り橋」に凝縮され、帰結している。本当に巧すぎる。

ラストはオダギリの「お兄ちゃん」って叫び続けるシーンがぐっと来る。そして最後の香川照之の笑顔と言ったらもう泣くしかない。

評価:10点
* ヤ行 * 00:33 * comments(0) * trackbacks(1)
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ゆれる@我流映画評論
今回紹介するのは、オダギリジョー/香川照之主演の映画『ゆれる』です。 まずは先に映画のストーリーから・・・ 東京で写真家として成功し、久しぶりに帰郷した猛は、実家に残って家業を継ぐ兄の稔、幼馴染の智恵子と近くの渓谷へと出かける。 そこで智恵
* ジフルブログは映画・音楽・札幌グルメを紹介|GFL BLOG * 2007/09/07 10:41 AM *
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